【ヘルスケア業界】1か月で1万DL達成した成功事例と調査会社の選び方

ヘルスケア業界では、研究者や管理栄養士といった専門家は多い一方、ユーザーの声をデータで捉え、ブランドやマーケティング施策に活かすノウハウが不足しがちです。革新的な技術や研究成果があっても、「生活者にどう伝えるか」「市場にどう広めるか」で悩む企業は少なくありません。
本記事では、AI食アプリ「NEWTRISH(ニュートリッシュ)」が調査会社「株式会社ネオマーケティング」と協働し、わずか1カ月で1万ダウンロードを達成したマーケティング成功事例を紹介します。意識調査からブランド開発、記事LP制作まで、調査会社をパートナーに短期間で認知を拡大したプロセスを詳しく解説します。
ヘルスケア業界が直面するマーケティング課題
健康や医療に関する製品・サービスは、専門知識や科学的根拠が不可欠です。しかし、その高い専門性ゆえに、一般の生活者へ価値をわかりやすく届けるマーケティングは容易ではありません。革新的なサービスほど理解されにくく、また技術力の高さだけでは市場に受け入れられないという現実があります。
ここでは、ヘルスケア業界が抱える代表的なマーケティング課題を整理します。
専門性とマーケティングをつなぐ人材の不足
ヘルスケア企業には研究者や管理栄養士など専門職が多く、製品やサービスの科学的価値を高める力は十分にあります。しかし、その専門性を生活者に分かりやすく伝え、市場のニーズを商品開発やマーケティング施策に反映させる「橋渡し人材」は不足しているのが現状です。
優れた技術や研究成果があっても、ユーザーに響くストーリーづくりや効果的なプロモーション施策に結び付けられず、成果につながらないケースも少なくありません。
革新的なサービスの理解ハードル
近年は、AIや遺伝子解析、パーソナライズ栄養など革新的なサービスが次々と登場しています。しかし、その革新性がかえって一般ユーザーに「なぜ必要なのか」「どのような効果があるのか」を直感的に理解するハードルを高めています。専門用語や科学的エビデンスをそのまま伝えるだけでは、敷居の高さをさらに助長しかねません。
関心を持たれても、認知から実際の利用へとつなげるまでには大きなマーケティング上の壁が存在します。市場に浸透させるためには、この壁をいかに取り除き、生活者目線で価値を伝えるかがヘルスケア業界に共通する課題です。
技術力だけでは広まらない現実
どれほど研究開発が進み、優れた成果を持っていても、マーケットに浸透するにはユーザーが「自分に必要だ」と実感できる体験設計が欠かせません。
「良いものだから自然に広まる」という考えだけでは、認知獲得や継続利用には結びつきません。初回利用時に効果を体感できるUI/UXや、成果をイメージしやすいデモなど、ユーザー視点の設計が求められます。
エビデンスを生活者のメリットに翻訳し、利用シーンを想起させるマーケティング戦略こそが、技術力を市場での成果へ転換するカギとなります。
成功事例|AI食アプリ「NEWTRISH」

ここでは、株式会社ウェルナスが手掛けるAI食アプリ「NEWTRISH」が短期間で成果を上げた取り組みを成功事例として紹介します。
調査からブランド戦略まで、ヘルスケア業界が直面するマーケティング課題をどのように解決したのか、そのプロセスを見ていきましょう。
抱えていた課題
ウェルナスのAI食事業の柱となるスマートフォンアプリ 「NEWTRISH(ニュートリッシュ)」 は、ユーザーが2週間、自身の体重・血圧・日々の食事などを記録すると、独自のAIが最適な栄養素や食事メニューを提案してくれるアプリです。
「食べたほうがよいもの」「控えたほうがよいもの」を可視化する、世界初のヘルスケアアプリとして大きな可能性を秘めていました。
しかし、開発チームは少人数で、栄養・健康の専門家は揃っていたものの、マーケティングの知識や消費者の声を商品開発に活かした経験が乏しい状態でした。さらに「AI食」という新しい概念は、ユーザーに価値を直感的に理解してもらうハードルが高く、自社だけの取り組みでは市場浸透が難しいことが最大の課題でした。
実施した2つの調査
革新的なサービスを世の中に浸透させるには、自社だけの取り組みでは限界があります。ウェルナスは、マーケティングに強みを持つ調査会社 「ネオマーケティング」 に依頼し、意識調査と受容性調査を実施しました。
意識調査
意識調査とは、特定のテーマや商品・サービスについて、人々がどのように考えているか、どんな価値観を持っているかを明らかにする調査です。
「NEWTRISH」は健康意識の高い人をターゲットとしていたため、その層の生活習慣や健康への考え方を把握し、マーケティング戦略の土台を固めるべく意識調査を実施しました。
受容性調査
受容性調査とは、新しい商品やサービス、コンセプトがどの程度「受け入れられるか」を測る調査です。ウェルナスは、ネットリサーチを通じて「NEWTRISH」への興味・関心度も調査しました。
調査から得られたインサイト
意識調査と受容性調査の結果、当初の想定とは異なる重要な気づきが得られました。
まず、健康意識の高い人々はアプリを利用する際、インセンティブを目的とするよりも、実際の健康効果そのものを重視していることが分かりました。さらに、ヘルスケアアプリはすでに日常的に活用されており、効果が得られるなら費用をかけても構わないと考える人が多いことも明らかになりました。
これらの結果から、「NEWTRISH」は市場に受け入れられる十分な土壌があることが裏付けられ、ウェルナスに大きな確信を与える調査結果となりました。
さらなるマーケティング施策を展開
当初は調査のみを依頼していたウェルナスでしたが、調査結果を踏まえ、ネオマーケティングへさらなるマーケティング施策の支援も依頼しました。特に成果につながったのが、ブランドベース開発と記事LPの制作です。
ブランドベース開発
AIや栄養学といった専門的な技術を、生活者に分かりやすく信頼感をもって伝えることは容易ではありません。そのままでは「AI食は難しそう」「何だかあやしい」と受け取られるリスクがありました。
そこでウェルナスはネオマーケティングと協働し、サービスの価値を端的に伝えるタグライン、そのメッセージを補足するステートメント、そして視覚的に訴求するキービジュアルを策定しました。
「この技術によって何が変わるのか」「他のアプリと何が違うのか」といった視点から丁寧にヒアリングを重ね、ウェルナスが伝えたい価値を言葉とビジュアルに落とし込み、ブランドの方向性を明確に示す成果へとつなげました。
最終的に完成したタグラインは「AI食で、なりたい自分に会いに行こう。」、ステートメントでは見出しとして「完全自分食」を掲げ、続く本文でNEWTRISHの特長とブランドの方向性を詳しく説明しています。この見出しは、サービスの特徴を端的に表現しており、ブランドメッセージを一言で印象づける機能を果たしています。
記事LPの制作
ウェルナスは、サービス理解のハードルを下げるための記事LPの制作にも取り組みました。
これは、ネオマーケティングから「自社サイトに直接誘導する前に、開発の背景や開発者の思いを伝えるワンクッションとなる記事LPを設けてはどうか」という提案があり、これを採用したものです。
記事LPでは、「AI食」とは何かをストーリー形式でわかりやすく紹介し、開発に込めた想いや実証試験で得られたデータなど信頼性を裏付ける情報を盛り込みました。
ユーザーが「NEWTRISH」を理解するための入口として機能するとともに、ユーザーを公式サイトへ自然に導く効果的な導線としても機能しています。
ローンチ直後から大きな反響!1カ月弱で1万DL達成
「NEWTRISH」は、2023年1月14日にローンチされ、わずか1カ月弱で1万件を超えるダウンロードを達成しました。
その急成長を後押ししたのは、事前調査をもとにブランドを明確に打ち出し、SNS広告を戦略的に展開したマーケティング施策です。データに裏づけられたブランド戦略と広告運用が、短期間での認知拡大につながりました。
成功を支えた調査会社「ネオマーケティング」の強み

「NEWTRISH」の短期間での成長には、調査からブランド戦略まで一貫して支援したネオマーケティングのサポートが大きく寄与しています。単なる調査にとどまらず、マーケティング全体を通じてウェルナスを支えるパートナーとして役割を果たしました。
その強みは大きく次の4点に整理できます。
- 調査から施策まで一貫支援できる体制
- 専門外でも分かりやすく伝える伴走力
- 豊富な実績・事例
- 長期的な成長を見据えた提案力
それぞれ具体的に紹介します。
調査から施策まで一貫支援できる体制
ネオマーケティングは、市場調査からブランド開発、記事LP制作、SNS広告展開まで、調査結果を基盤にした施策をワンストップで提供する調査会社です。
戦略立案から実行まで一貫して任せられる体制は、マーケティングの知識が十分でない企業にとっても心強い存在です。
専門外でも分かりやすく伝える伴走力
専門的な内容を生活者にわかりやすく伝える表現づくりを、クライアントと二人三脚で考え抜く力も魅力です。
単に専門用語を言い換えるだけでなく、ユーザーが興味を持ち安心して受け入れられる言葉へと磨き上げ、開発者や研究者の想いをストーリーとして形にするコミュニケーション設計を得意としています。
豊富な実績・事例
ネオマーケティングは、ヘルスケアをはじめ食品・日用品・ITなど、累計4万件以上の支援実績と3,000社以上との取引を誇ります。
過去の事例から得た豊富な知見を活かし、各企業の課題や業界特性に合わせた最適な調査・マーケティング施策を提案できる点も大きな強みです。
長期的な成長を見据えた提案力
多くの企業がマーケティングリサーチを十分に活用できない要因のひとつが、得られたデータを施策にどう落とし込み、効果をどのように検証するかが明確でないことです。
ネオマーケティングはリサーチを目的化せず、データに基づいてマーケティングのPDCAを回しながら調査を戦略的に活用します。仮説立案や効果検証など調査の目的を的確に見極め、次のマーケティングフェーズで活かせる施策を提案できる提案力を備えています。
まとめ|ヘルスケア事例に見る成功の秘訣
ヘルスケア業界では、専門的な技術や知識を持つ企業ほど、生活者にその価値をわかりやすく伝えることが難しいという共通の課題があります。
「NEWTRISH」が短期間で成果を上げられた背景には、調査から施策まで一貫して支援する調査会社の存在がありました。
ネオマーケティングは、市場調査からブランド開発、記事LPの制作、広告展開まで、データに基づくマーケティングをワンストップで支援しています。革新的なサービスをさらに広く届けたいとお考えの際は、ぜひネオマーケティングへお気軽にご相談ください。
株式会社ネオマーケティング

ネオマーケティングは、市場調査はもちろん、コミュニケーション戦略、カスタマーサポートまでワンストップで対応できるマーケティング支援会社です。
2,889万人超の大規模パネルと独自のフレームワーク活用して、生活者のインサイト創造から、商品開発、プロモーション支援、PDCAの実行までサポート。最短3営業日での迅速な対応と、3,000社超・40,000件以上の圧倒的な実績で、貴社の事業成功に貢献します。