アンケート結果のまとめ方と分析方法|グラフ・レポート作成までわかる完全ガイド
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アンケートは、商品開発や改善に役立てるために有効な手法ですが、結果をどのように活用するかで、十分な成果を得られるかが決まります。アンケート結果を有効なものにするためには、結果の集計と分析が重要です。
本記事では、アンケート結果のまとめ方や分析方法をはじめ、グラフやレポート作成のコツをわかりやすく解説します。
アンケート結果のまとめ方を理解する前に|目的と基本の考え方

まずは、アンケート結果の集計がなぜ重要なのかを理解することが大切です。集計や分析を行う際も、アンケートの目的や活用シーンの整理が欠かせません。
なぜアンケート結果の「まとめ方」が重要なのか
アンケート調査は、数値を集計しただけでは成果には直結しません。アンケート結果から有効な意思決定に導くには、目的に沿って情報を整理し、意味のある示唆としてまとめる必要があります。
特に調査に慣れていない場合、「数値は出たものの、意思決定に活かせていない」「グラフを並べただけで、結論や示唆が伝わらない資料になってしまった」といった失敗が起こりがちです。
アンケート結果を適切にまとめるには、集計や分析以前の段階である「アンケート設計」が不可欠です。調査目的が明確で、活用を前提とした設計を行うことで、アンケート結果が具体的な施策や改善につながる実践的な判断材料となります。
集計・分析の前に整理すべき3つのこと
アンケート結果の集計・分析を行う際は、「調査目的」「読み手」「活用シーン」の3つを整理することが重要です。
調査の目的
アンケート調査では、「何を明らかにしたいのか」という目的が明確になっていないと、設問や分析の方向性が定まりません。目的が曖昧な状態で進めてしまうと、適切な集計・分析ができず、ただの数値報告で終わってしまいます。
アンケート調査は「意思決定の材料を得るための設計」であることを意識し、分析に直結する目的をあらかじめ整理しておくことが重要です。
読み手
アンケート結果のまとめ方は、「誰に見せるのか」によって大きく左右されます。例えば、上司や経営層には意思決定に必要な判断材料が求められ、現場担当者には具体的な改善ポイント、クライアントには提案につながる示唆が重要です。
読み手の立場や判断基準を明確にすることで、どのデータを重視するか、どのような集計方法やグラフを用いるべきかも自然と定まります。
活用シーン
アンケート結果は、会議資料、企画提案、商品開発、改善提案など、活用される場面によって求められる情報や分析の深さが異なります。
あらかじめ「どの場面で使用するのか」「どのような判断に活用するのか」を明確にしておくことで、必要なデータに絞った集計が可能になり、効率的な分析と完成度の高いレポートにつながります。
アンケート結果の集計・分析方法【基本の3ステップ】
アンケート結果の集計と分析について、基本の3ステップを解説します。アンケートの分析手法を理解するには、さまざまな調査方法を知っておくことも重要です。
より詳しく知りたい方は、「ネットリサーチとは?メリット・デメリット・手法の解説と調査会社11選の比較」も参考にしてください。
単純集計|全体傾向をつかむ
単純集計とは、アンケートの全体傾向を把握するための基本的な集計方法です。GT(Grand Total)集計とも呼ばれます。回答数や割合を整理し、どの選択肢が多いのかを把握することで、全体の方向性を掴むことができます。アンケート分析の初期段階で、全体像を把握するために用いられます。
例)Q 商品に満足していますか?
| 回答 | 回答数 | 回答数 |
|---|---|---|
| 満足 | 600 | 60% |
| どちらともいえない | 350 | 35% |
| 不満 | 50 | 5% |
| 合計 | 1,000 | 100% |
クロス集計|属性による違いを見る
クロス集計とは、2つ以上の質問項目を組み合わせて集計し、回答者の属性ごとの傾向や反応の違いを把握するための手法です。性別や年代、利用経験の有無などと回答結果を掛け合わせることで、データをより細かく分析できます。
単純集計では把握しにくかった属性別の違いや特徴が明確になるため、クロス集計は多くの統計調査やマーケティング分析で活用されています。
例)Q 商品に満足していますか?(年齢別)
| 年代 / 満足度 | 満足 | どちらともいえない | 不満 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 60% | 30% | 10% |
| 30代 | 70% | 25% | 5% |
| 40代 | 65% | 30% | 5% |
| 50代 | 60% | 30% | 10% |
| 60代以上 | 55% | 35% | 10% |
クロス集計については、「クロス集計のやり方は?自社でアンケート結果を分析できるようになろう」でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
自由記述集計|本音・感情を読み解く
自由記述とは、回答者が選択肢に縛られず、自分の言葉で回答できる設問形式です。数値データだけでは把握できない、回答者の深層心理や本音、感情を読み取れる点が大きな特徴です。
自由記述の集計・分析には、主に以下の方法があります。
| 集計方法 | 詳細 |
|---|---|
| 一覧表作成 | 回答者の自由記述を一つずつ抽出し、一覧化して全体傾向を把握する方法 |
| アフターコーディング | 回答内容をキーワードや類似した意味ごとに分類し、コードを付与する方法 |
| テキストマイニング | 文章を単語やフレーズに分解して解析し、頻出語や関連性などの有用な情報を抽出する方法 |
より詳しく知りたい方は、「アンケートの自由記述とは?集計のコツや作成のポイントを解説」「テキストマイニングのやり方と活用事例|おすすめツール7選と調査会社3社も」もあわせてご覧ください。
Excel・Googleスプレッドシートの操作方法
アンケート結果をまとめるのに役立つツールに、Excel・Googleスプレッドシートがあります。ここでは、集計に活用できる操作方法をわかりやすく解説します。
関数・フィルタ・QUERYの基本
単純集計では、COUNTIF関数やフィルタ機能を活用すると、効率よくデータが整理できます。例えば、セルが「B2:B100」の中で「はい」がいくつあるか調べたい場合、「=COUNTIF(B2:B100,”はい”)」のように記述し集計できます。
フィルタ機能は、特定の回答や条件に該当するデータのみを抽出したい場合に便利です。Googleスプレッドシート専用機能の「QUERY関数」は、複数条件を含む集計や複雑な処理をまとめて行える点が特徴です。
ピボットテーブルでクロス集計
属性別に傾向を比較したい場合は、ピボットテーブルを使ったクロス集計が効率的です。「性別×購入意向」や「年代×満足度」など、複数の項目を掛け合わせることで特徴を可視化できます。また、ターゲットの把握や施策の優先順位づけにも役立ちます。
ピボットテーブルは、ExcelとGoogleスプレッドシートの両方で使用可能です。シート上でデータ範囲を選択し、挿入メニューから作成します。集計軸を柔軟に入れ替えられる点も便利です。
ショートカット・時短テク
日常的にアンケート集計を行う場合、作業スピードは非常に重要です。よく使う関数やショートカットキーをあらかじめ表などにまとめておくと、アンケート集計時間を大幅に削減できます。PCの辞書登録を活用するのもおすすめです。
作業が効率化できると、アンケート結果の分析や考察に、より多くの時間を割けるようになります。
アンケート結果のまとめ方におけるグラフの使い分け

アンケート結果を分かりやすく伝えるためには、グラフを活用し視認性を高めることが重要です。グラフには、以下の種類があります。
| 種類 | 活用シーン | 特徴 |
|---|---|---|
| 円グラフ | 満足度、認知率 | 単数回答形式の設問結果を可視化できる |
| 折れ線グラフ | 経年比較、満足度の変化 | 時間の経過に伴う変化を表現できる |
| 横棒グラフ 積み上げ棒グラフ / グループ化棒グラフ | 不満・要望ランキング 年代別・性別別の比較 | 選択肢ごとの回答者割合の違いを横(縦)並びで表現できる |
| 帯グラフ | 属性別の回答割合比較 | 各回答が全体に占める割合を表現できる |
| 散布図 | 満足度×購入意向 | 2つの数値データの関係性を表現できる |
| バブルチャート | 商品評価、優先度分析 | 3つの数値データの関係性を表現できる |
帯グラフは、アンケートレポートでとてもよく使われるグラフです。積み上げ棒グラフは累計と内訳、帯グラフは構成比を比較するのに向いています。
目的に合わないグラフを使うと、情報が正しく伝わらない原因にもなります。「何を伝えたいのか」から逆算してグラフを選ぶことが重要です。
アンケート結果のまとめ方|4つの手順
アンケート結果は、以下の4ステップでまとめると情報が整理しやすくなります。
- 目的の整理
- 全体傾向の整理
- データの深掘り
- レポート化
まず、調査目的の整理です。何を判断し誰に伝えるか、KPIや課題を明確にします。次に、COUNTIF関数やフィルタ機能を使った単純集計で、全体傾向を把握します。ここでは現状を把握することが重要です。
単純集計が完了したら、集計データの深掘りを行います。属性や理由などの複数条件でクロス集計を行い、傾向を深掘りします。ワードクラウドやカテゴリ分類も有効です。
最後は、分析結果や考察・示唆をレポートにまとめます。結論ファーストを意識し、読み手が短時間で要点を理解できる見やすい資料作りを徹底してください。
アンケート結果を判断材料に変える3つの方法
アンケート結果は、意思決定に活用できる判断材料に変えてこそ、調査としての価値があります。ここでは、3つのポイントに分けて解説します。
判断軸(KPI・施策)を設定する
アンケート結果を判断材料として活用するには、KPIや具体的な施策と結びつけて解釈することが不可欠です。例えば、「満足度を70%以上に引き上げたい」など明確な基準を設定することが重要です。
さらに、クロス集計によって重点的に見るべきターゲット層を抽出します。その上で、ターゲット層に向けた施策案へ落とし込めば、意思決定に直結する判断材料として機能します。
妥当性をチェックする
サンプル数の偏りや因果関係の誤認があると、誤った判断や施策につながる可能性があります。他のデータや背景情報と照らし合わせながら結果を検証することで、分析の信頼性が高まり、判断の精度も向上します。
アンケート結果をまとめる際は、数字をそのまま鵜呑みにするのではなく、前提条件を確認することが重要です。
意思決定につながる示唆をまとめる
アンケート結果は「何が言えるのか」「次に何をすべきか」という示唆で整理することが重要です。例えば、「価格が高く評価されている場合は訴求ポイントとして強化する」など、結果を具体的なアクションに結びつけてまとめます。
また、グラフに一行のコメントや考察を添えることで、意思決定を後押しする資料になります。まとめが難しい場合は、調査会社に依頼することも可能です。
アンケート結果のまとめ方に悩んだら|おすすめの調査会社6選
アンケート結果の集計・分析が依頼できるおすすめの調査会社を、厳選して6社ご紹介します。
マイボイスコム株式会社

参照元:マイボイスコム株式会社
マイボイスコムは、調査結果の集計・分析からレポート作成、報告会までを一貫して支援する調査会社です。テキストマイニング分野を強みとし、自由回答分析に特化した独自の分析ツール(類義語辞書を搭載)も提供しています。自社の分析ツールにより、アンケート結果を迅速に可視化し、実務に活かしやすい形で整理が可能です。
また、リサーチャーが調査企画からレポート納品まで一気通貫で対応し、的確な分析アウトプットの提供が期待できます。実際に利用した顧客からは、「調査目的を踏まえ、設問設計の段階から細かな点までアドバイスをもらえた」といった評価も寄せられています。
株式会社Quest Research

参照元: 株式会社Quest Research
Quest Researchは、独自の集計ツール「コエミル」を標準提供している調査会社です。ローデータを取り込むだけで自動的に集計・可視化が行われるため、アンケート分析にかかる工数を大幅に削減できます。
集計結果はExcel形式やPowerPoint形式で出力でき、社内資料や報告書としてそのまま活用・共有可能です。専門的な分析スキルがなくても扱いやすく、現場主導での活用が進めやすい点も魅力です。Quest Researchは、スピーディーに結果を把握し、チームでの意思決定に役立てたい企業に適しています。
株式会社ネオマーケティング

参照元: 株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングは、顧客のニーズに応じて、クロス集計やグラフ作成を簡単に行える集計ツール「Analytics」を提供しています。専門的な知識がなくても直感的に操作できるため、データ加工やクロス集計を顧客自身で完結させることが可能です。経験豊富なリサーチャーが多数在籍している点も魅力の一つです。
調査会社にすべてを任せるのではなく、社内で仮説検証や追加分析を行いたい場合にも適しており、スピード感のある意思決定を支援します。また、分析結果をそのまま資料化できるため、報告書作成の手間を軽減できる点も特長です。
日本インフォメーション株式会社

参照元: 日本インフォメーション株式会社
日本インフォメーションには、経験豊富なリサーチャーが多数在籍しています。調査結果をもとに生活者インサイトを丁寧に抽出してくれるため、実務に活かしやすい報告書が作成できます。数値データだけでなく、背景にある意識や行動の理由まで深掘りした分析を行う点が特長です。
また、調査後には結果を具体的な施策へ落とし込むためのワークショップにも対応しています。社内関係者と共に課題整理やアイデア創出を行うことで、調査結果の理解を深め、実行につながる意思決定が可能です。
株式会社日本リサーチセンター

参照元:株式会社日本リサーチセンター
日本リサーチセンターは、収集したデータの整理・分析に強みを持つ調査会社です。関係者間での共有や意思決定を重視し、グラフやチャートを活用した視覚的に分かりやすいアウトプットを提供しています。そのため、調査結果を直感的に理解しやすく、社内説明や報告資料としても活用しやすい点が特長です。
また、カスタマージャーニーマップの作成にも対応している点も魅力です。アンケート結果を顧客体験の流れとして整理することで、課題の把握や改善施策の検討につなげられます。調査データを戦略的な意思決定に活かしたい企業に適した調査会社です。
株式会社クロス・マーケティング

参照元: 株式会社クロス・マーケティング
クロス・マーケティングは、分析結果を分かりやすく整理した調査報告書の作成に対応しています。内容やボリュームは要望や予算に応じて柔軟に調整できる点が魅力です。納品時は、PowerPointやExcelなどフォーマットを指定できます。
また、性別や年代などの分析軸を設定したクロス集計表は、Excel形式で提供可能です。無料集計ツール「Cross Finder 2」を使えば、調査から集計・レポーティングまでを自社で行えます。
まとめ|アンケート結果は「判断材料」に変えてこそ価値がある
アンケート結果は、集計するだけでは十分に活かせません。目的や判断軸を明確にし、示唆として整理することで、初めて意思決定に役立つ判断材料になります。適切なまとめ方と分析を行い、施策や改善につなげることが、アンケート調査の価値を最大化するポイントです。必要に応じて、自社だけで完結させず、調査会社への依頼を検討するのも有効な選択肢です。
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