エスノグラフィーとは?意味・やり方・調査会社7選も紹介
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エスノグラフィーとは、顧客の無意識的な行動や習慣、言葉にならない不満や期待など、定量データでは捉えきれない「顧客のリアル」を明らかにする調査の一つです。本人すら意識していない行動の背景を読み取ることで、消費者の本音にアプローチできます。この記事では、エスノグラフィーの意味やメリット・デメリット、活用事例や調査会社を選ぶ際の注意点までをわかりやすく解説します。
- エスノグラフィーとは、顧客自身も気づいていない無意識の行動や潜在ニーズを、現場での観察を通じて明らかにする定性調査の手法
- 調査は「調査設計→対象者・フィールド設定→観察の実施→データ収集・整理→分析」という5つのステップで進める
- 観察者の主観によるバイアスが入りやすいため、複数名での観察や定量データと組み合わせる「ハイブリッド型」で精度を高めることが重要
- エスノグラフィー調査におすすめの調査会社は日本リサーチセンター、インテージ、ネオマーケティング、日本インフォメーション、電通マクロミルインサイト、アスマーク、プラグの7社
エスノグラフィーとは
エスノグラフィーとは、顧客の無意識的な行動や習慣、言葉にならない不満や期待など、アンケートや数値分析(=定量データ)では捉えきれない「顧客のリアル」を明らかにする、定性調査(質的調査)の一つです。現場観察を通じ、ユーザー自身も意識していない行動の背景や価値観を理解することを目的としています。
「どうしてその商品を選んだのか?」という問いに対して、顧客が自覚していない感情や場面の影響があることは数多くあります。エスノグラフィーでは、こうした行動の背景にある文脈や理由を、現場での観察や参与によって丁寧に拾い上げていきます。得られた気づきは、製品の改良や新たなニーズの発見に直結する貴重なインサイトとなり、経営や戦略に生かすことが可能です。
エスノグラフィーの語源
エスノグラフィー(ethnography)という言葉は、ギリシャ語のethnos(民族)とgraphein(記述)に由来し、もともとは文化人類学や民族学の分野で、ある民族の生活に入り込んで行動様式を記録する研究手法として使われてきました。調査員が対象者の生活や行動に実際に加わりながら観察する手法は「参与観察」と呼ばれ、エスノグラフィーの中核をなすアプローチの一つです。
マーケティングリサーチにおけるエスノグラフィーの位置づけと役割
マーケティングリサーチとは、企業や組織が顧客や市場の実態を把握し、より良い意思決定を行うために実施する「情報収集と分析のプロセス」全体を指します。調査手法は、目的に応じて、定量調査と定性調査の2つに大別されます。

エスノグラフィーは、マーケティングリサーチにおいて、特に「ユーザーの本当の姿」や「潜在的なニーズ」を深く掘り下げるために使われる定性調査の一つです。
ハイブリッド型エスノグラフィーとは
近年では、従来のエスノグラフィーに定量的なデータ分析を組み合わせる「ハイブリッド型エスノグラフィー」が注目されています。たとえば、対面での行動観察とアンケート調査を組み合わせる方法や、事前にテスト製品を対象者の自宅へ送付して生活の変化を記録してもらう形式などです。
質的データによる深い理解に、定量データの広い視点を掛け合わせることで、より本質的な課題発見や意思決定の精度向上につながると期待されています。
エスノグラフィーの調査方法|5ステップ
エスノグラフィー調査では、調査目的の明確化から観察、分析までを体系的に進めることが成功の鍵です。ここでは基本的な5ステップを紹介します。

1. 調査設計
まずは「何を明らかにしたいのか」という調査の目的を明確にします。目的に沿って、課題や仮説を整理し、どのような情報を得たいのかを設計することで、調査の方向性がぶれにくくなります。
2. 対象者とフィールドを設定
次に、調査対象者をリクルートし、観察を行うフィールド(生活環境や場面)を決定します。
対象者選定では、必ずしも一般的な利用者だけでなく、極端に使い込んでいる「ヘビーユーザー」や、あえて利用していない「アンチユーザー」といった、いわゆる「エクストリームユーザー」に注目する方法もあります。固定観念にとらわれない気づきを得たい場合に有効な選定の考え方です。
フィールドはユーザーの行動を最も自然な形で観察できる場所を選定することが重要です。調査目的に合ったフィールドを設定することで、よりリアルな行動を観察できます。
エクストリームユーザーに焦点を当てた事例はこちら
食品の商品開発で「差別化」するには?エクストリームユーザーへの「行動観察」活用事例【大手流通企業】
3. 観察の実施
設定したフィールドで、対象者の行動や発言を観察し、できるだけ自然な状態で記録します。観察によって対象者の行動を変えてしまわないよう、観察者は介入を最小限にとどめ、対象者が普段どおりに過ごせる環境を維持します。
4. データ収集・整理
観察によって得られた情報は、写真・動画・音声・メモなどを用いて記録します。行動そのものだけでなく、時間帯・場所・人間関係・環境変化といった文脈情報もあわせて残すことが重要です。収集したデータは、後の分析に活かしやすいように、時系列や場面ごとに整理・分類しておきます。
5. 分析
整理したデータをもとに、行動パターンや共通点を分析します。観察した事実と、インタビューなどで得た言葉を突き合わせることで、「なぜその行動をとったのか」という深層的な動機や価値観を明らかにします。得られた知見(インサイト)は、新たな商品開発やUI/UX改善、ブランド戦略の方向性を導く重要な基礎データとなります。
エスノグラフィーのメリットとデメリット

エスノグラフィーは、ユーザー理解を深めるうえで非常に有効な手法ですが、決して万能ではありません。ここでは、ビジネスで活用する際に知っておきたい主なメリットとデメリットを整理します。
メリット|潜在ニーズを発見できる5つの理由
エスノグラフィー調査の主なメリットは次のとおりです。
- 顧客自身が気づいていない、無意識の行動を発見できる
- 表面化していないニーズや不満にアプローチできる
- 定量調査では得られない、行動の背景を深く理解できる
- 商品・サービス改善のヒントが現場から直接得られる
- 顧客視点の施策立案が可能になり、施策のズレを減らせる
エスノグラフィーの最大の強みは、言語化されていない「潜在ニーズ」や「心理的ハードル」を行動から読み取れる点にあります。これにより、表面的な要因にとどまらず、本質的な顧客課題の発見や新たな価値提案につなげることができます。
デメリット|実務で起こりやすい5つの落とし穴
エスノグラフィーは深い洞察を得られる一方で、実務での運用にはいくつかの注意点や課題もあります。主なデメリットは以下のとおりです。
- 観察者の主観が入りやすく、バイアスがかかる可能性がある
- 調査対象者の数が少なく、全体傾向の把握には向かない
- 実施に時間と手間がかかり、人的リソースを必要とする
- 分析・解釈に専門性が求められ、再現性に課題が残る
- 得られたデータが曖昧になりやすく、意思決定に結びつけづらいことがある
エスノグラフィーのデメリットは、調査結果が観察者の主観に影響されやすく、信頼性や客観性の担保が難しい点にあります。調査者がフィールドで何に「注目」し、どう「解釈」するかが個人の経験や思い込みに大きく左右されるからです。
このリスクを避けるには、まず調査設計の段階で「何を明らかにする観察なのか」を明確化し、複数名で観察視点を共有することが重要です。さらに、アンケートやセンサーデータなどの定量情報を組み合わせるハイブリッド型エスノグラフィーを導入することで、主観的な偏りを抑え、より客観的で再現性の高い分析が可能になります。
「自社だけでバイアスを排除できるか不安」という場合は、無理に自社だけで完結させず、調査設計や分析を専門家に相談するのも一つの方法です。トレンドナビの問い合わせ窓口から自社に合う調査会社を相談することもできます。
エスノグラフィー活用事例
ビジネスの現場では、エスノグラフィーがさまざまな分野で活用されています。ここでは、活用事例を紹介します。
一般的な活用事例一覧
エスノグラフィーの代表的な活用事例をまとめました。
| 活用領域 | 具体的な活用方法 | 得られる効果 |
|---|---|---|
| 商品・サービス開発 | ユーザー宅での製品利用状況を観察し、改良ポイントを発見 | 隠れたニーズを把握し、新製品のヒントに繋がる |
| UI/UXデザイン | アプリ使用時の行動や躊躇の瞬間を記録 | 直感的でストレスのない導線設計が可能になる |
| 店舗運営 | 店内動線や顧客の動きを観察し、売り場を改善 | 回遊率・購買率の向上に貢献 |
| 人事・組織開発 | 職場での社員の動きや会話を記録し、課題を発見 | 業務プロセスの改善やエンゲージメント向上に活用 |
| ブランディング・広告 | 顧客のライフスタイルや価値観を観察し、言語化 | 共感を得る広告コピーやストーリーテリングの素材になる |
エスノグラフィーは商品開発から組織改革、広告制作まで幅広く活用されており、得られたインサイトをもとに潜在ニーズの発見やサービス改善、ブランド価値の向上につなげることができます。
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エスノグラフィー依頼時に押さえておきたい4つの注意点
エスノグラフィー調査を成功させるには、パートナーとなる調査会社の選定が非常に重要です。ここでは、依頼前に確認しておきたい4つのチェックポイントを紹介します。
調査目的に応じた専門性を持っているか確認する
まずは、自社の業界やテーマに精通しているかを確認します。専門性の高い会社ほど、得られるインサイトの深さや質も高まる傾向にあります。
ただし、「エスノグラフィー対応」と記載があっても汎用調査に近いケースがあるため注意が必要です。商品開発、UX改善、組織改革など、自社の目的に近い領域での実績があるかを、具体的に確認することが大切です。
「そもそも自社の目的にどの調査会社が合うのか分からない」という場合は、調査会社診断ツールでいくつかの質問に答えるだけで、候補となる調査会社を絞り込めます。
対象者リクルートの実績と難易度対応力があるか
「誰を観察するか」が調査の質を大きく左右するため、対象者選定の精度やネットワークの広さは重要な判断基準です。地方在住者や高齢層など、対象者がニッチになるほどリクルートの難易度は上がるため、過去に同様の条件で調査を実施した実績があるかを確認しておくと安心です。
高齢者や特定地域の生活者など、リクルートが難しい対象者への調査を検討している場合は、事前にトレンドナビへ相談すると、実績のある調査会社を紹介してもらえます。
観察手法・記録・分析のフローが明確かどうか
エスノグラフィーでは、観察から記録、分析までのフローが明確であることが重要です。フローが不明瞭な場合、重要な行動データを見落としたり、調査結果が単なる発言や事実の羅列になってしまったりするリスクがあります。打ち合わせ時に、「どのように観察・記録し、どんな形式で報告されるのか」を具体的に確認しておくと安心です。
自社との連携体制に安心感があるか
調査会社を選ぶ際は、「自社の目的にどこまで共感し、伴走してくれるのか」「最終的にどのレベルのアウトプットを期待できるのか」といった連携体制の安心感も欠かせません。
特に初めてエスノグラフィー調査を発注する場合は、調査設計のひな形やサンプルレポートを取り寄せ、複数社を比較検討することをおすすめします。あらかじめ自社に合った調査スタイルや分析力を把握しておくことで、調査会社選びの失敗を防ぎ、安心してプロジェクトを進めることができます。
エスノグラフィーにおすすめの調査会社7選
| 日本リサーチセンター | インテージ | ネオマーケティング | 日本インフォメーション | 電通マクロミルインサイト | アスマーク | プラグ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 💡特徴 | 1960年設立、独立系の総合調査会社。オフライン・オンライン双方の調査手法に幅広く対応 | 購買データ・行動データを長年蓄積する国内最大手クラスのリサーチ会社 | 訪問観察調査で生活者の潜在ニーズを探索。新商品開発支援にも強み | メーカー企業を中心に様々なマーケティングリサーチを実施する総合リサーチエージェンシー | フィールドワーク+生活文脈の深掘り。生活者インサイトからコンセプト開発まで一貫支援 | 訪問型の行動観察に強み。20年以上のノウハウによる高精度リクルート対応 | デザイン会社と調査会社が合併してできた会社。消費財パッケージ開発が強み |
| ✅強み | ISO9001/ISO20252認証取得の品質管理と、60カ国以上と連携した海外調査の実績 | ESOMAR認定アジアNo.1リサーチ会社。購買データ×行動観察の一貫支援と高度なデータ解析力 | 2,889万人の大規模パネルと4万件超実績。独自のインサイトドリブン®で本質的な顧客理解 | 「デプスインタビュー」「日記」「観察」などの手法を組み合わせる多角的なリサーチ手法を持つ | 生活者理解に特化した専門チームと、膨大なマクロミルデータとの連携が強み | 地方や高齢層など、リクルートが難しい対象への実施経験が豊富 | パッケージデザイン評価専門調査サービスがある |
| 👍おすすめな人 | 独立性・中立性を重視し、長期的なパートナーシップを築きたい企業 ▶ 企業詳細を見る | 観察データを定量的な意思決定や海外展開にもつなげたい企業 ▶ 企業詳細を見る | 新商品開発や既存商品改善で生活者の潜在ニーズや本音を深く理解したい企業 ▶ 企業詳細を見る | 顧客理解、ユーザーインサイトの深堀を必要とする企業 ▶ 企業詳細を見る | 商品開発やブランディングを検討中のマーケティング部門 | 高齢者や介護など、特定生活環境に注目した調査を行いたい企業 ▶ 企業詳細を見る | 商品開発やブランド戦略に課題を抱える企業、一貫したサポートを求める企業 ▶ 企業詳細を見る |
| 💰料金目安 | 無料で問い合わせる | 無料で問い合わせる | 無料で問い合わせる | 無料で問い合わせる | 要問い合わせ | 無料で問い合わせる | 無料で問い合わせる |
エスノグラフィー調査といっても、各社の得意領域や対象者へのアプローチ手法は大きく異なります。自社の課題に合ったパートナーを選ぶことが、表面的なデータではなく行動の「なぜ?」まで深掘りできるインサイトを得るための第一歩です。ここでは、代表的なエスノグラフィー調査会社を紹介します。
株式会社日本リサーチセンター|1960年創業、独立系総合調査会社としての信頼と実績

日本リサーチセンターは、1960年設立の独立系総合調査会社です。日本を代表する企業18社を株主とし、独立性・中立性を重視した調査運営と、ISO9001およびISO20252の品質認証を軸にした世界標準のプロセス管理を強みとしています。
訪問・郵送・会場調査(CLT)などのオフライン手法から、Webモニターによるオンライン調査まで幅広く対応し、訪問調査から独自に構築した非公募型郵送パネル「トラストパネル」(約7万人)を保有しているのも特徴です。エスノグラフィー調査など、対象者への訪問・観察を要する調査でも、全国訪問調査員ネットワークを活かした実施体制を整えています。
1968年から日本で唯一のWIN・GIAネットワーク加盟機関として、60カ国以上の調査機関と連携した海外調査の実績も豊富です。国内外を問わず、長期的な視点でパートナーシップを築きたい企業におすすめの一社です。
株式会社インテージ|購買データ×行動観察で意思決定まで一貫支援

インテージは、購買データ「SCI®」や小売販売データ「SRI+®」など独自のストックデータを長年蓄積してきた、国内最大手クラスの総合リサーチ会社です。ネットリサーチや行動観察、デプスインタビューなどで得た定性データと購買・行動データを横断的に組み合わせることで、生活者理解から意思決定支援までを一貫してサポートします。
ESOMAR認定のアジアNo.1リサーチ会社として、9カ国の自社拠点と60カ国以上のパートナーネットワーク、アジア12カ国・約1,500万人のモニターを保有し、年間500本以上のグローバルプロジェクトを手がけています。海外展開を見据えたエスノグラフィー調査を検討する企業にも心強い存在です。
さらに、約15,000項目に及ぶストックデータと独自の解析技術を組み合わせた需要予測やマーケティングミックスモデリング(MMM)、価格分析にも対応しており、観察から得たインサイトを定量的な意思決定へつなげたい企業に適しています。
株式会社ネオマーケティング|顧客理解から商品・サービス開発まで支援

ネオマーケティングは、市場調査、コミュニケーション戦略、カスタマーサポートまでワンストップで提供する総合マーケティング支援会社です。
2,889万人超の大規模パネルと累計40,000件以上の豊富なプロジェクト実績を持ち、デザイン思考をマーケティングに取り入れた独自の商品・サービス開発手法「インサイトドリブン®」で、生活者のインサイト創造から、商品開発、プロモーション支援、PDCAの実行までサポートします。
日本インフォメーション株式会社|経験豊富なリサーチのプロが多数在籍

日本インフォメーションは幅広いジャンルの調査に対応できる人材と体制を持っており、自社の課題が見えていない企業の相談先として最適な調査会社です。
ただのデータ提供ではなく意思決定に役立つConsumer insightsの提供を心掛け、経験豊富なリサーチャーによる普遍的なリサーチのノウハウと、最新のIT技術を掛け合わせ、付加価値の高いリサーチを提供します。
相談先に迷った際には、心強い選択肢となるでしょう。
株式会社電通マクロミルインサイト|生活者視点を深掘りしたいならここ
電通マクロミルインサイトは、生活者の行動や意識を深く掘り下げるフィールドワーク型のエスノグラフィー調査に強みを持つ企業です。
現場に入り込んで観察し、生活者の言動や感情の背景にある“文脈”を丁寧に読み解くことで、単なる表層的なニーズではなく、その人の価値観やライフスタイルの全体像を把握することができます。特に同社は「生活文脈を起点としたコンセプト開発」に強みを持っています。この強みは商品やサービスを「企業側の理屈」ではなく、「ユーザーの暮らしの中に自然に入り込めるか」という視点から設計することを意味します。
「忙しい朝に使いやすい家電とは?」「共働き家庭に響く広告メッセージとは?」といった、日常のリアルな状況を起点にアイデアを練り、コンセプトを設計することで、より共感されやすく、支持されるブランドづくりにつながります。
「生活者の気持ちや行動の背景ごとに読み解いて、ブランドの芯をつくりたい」そんなマーケティング担当者や、ブランドの世界観設計に取り組むクリエイティブチームにとっては、まさに“戦略的な伴走者”となる一社です。
株式会社アスマーク|現場密着型の「行動観察」に強みあり

アスマークは、現場観察型のエスノグラフィ調査を得意とする調査会社です。
現場に足を運ぶことで、実際の生活状況や業務環境に即した“行動の文脈”を正確に把握できるため、机上の仮説では気づけない不便や感情の機微を発見できるという利点があります。
自宅訪問や職場同行などを通じ、生活者の無意識な行動や、習慣に埋もれた不便を可視化することに長けています。特に、「高齢者の在宅介護」「収納行動」「キッチン動線」といった日常のルーティンが課題の核心になるような領域において、観察ベースで本質的な気づきを導く調査実績が豊富です。
リクルートの難しい対象者にもアプローチできるネットワークと、丁寧な事前調整・きめ細かな現場対応力も魅力のひとつ。対象者と信頼関係を築く力があるため、より自然でリアルな行動データが取得できるのも強みです。「とにかく現場を見たい」「生活者のリアルをとらえたい」と考える企業にはうってつけです。特に、商品設計やUI設計に“暮らしの視点”を持ち込みたいチームにおすすめできます。
株式会社プラグ

プラグは、デザイン会社と調査会社が合併してできた会社です。特に、消費財パッケージ開発が強みであり、パッケージデザイン評価専門調査サービスがあるのが特徴です。
100万人規模のインターネットモニター会員を有し、オンライン調査システムの充実度にも定評があります。また、「製品開発支援」の一環として、キッチンでのユーザーの行動を観察した実績もあります。
商品開発やブランド戦略に課題を抱える企業、あるいはリサーチからプロモーションまで一貫したサポートを求める企業に特におすすめです。
まとめ:エスノグラフィー調査を検討中ならリサーチトレンドナビでご相談ください
この記事では、エスノグラフィー調査の基本から活用事例、おすすめの調査企業までを詳しく紹介しました。エスノグラフィーで得られるインサイトは深いものの、調査者の主観やバイアスが入りやすいというリスクもあります。そのため、調査会社を選ぶ際には、専門性やリクルート力、連携体制といったポイントをしっかりと見極めることが重要です。最適な調査会社選びに不安がある方は、リサーチトレンドナビの窓口にご相談ください。業界に精通した担当者がぴったりの会社を厳選してご紹介します。(無料)
よくある質問
| Q1.エスノグラフィー調査とアンケート調査は何が違いますか? |
|---|
| アンケート調査(定量調査)は数値データで全体傾向を把握するのに対し、エスノグラフィーは現場観察を通じて、回答者自身も意識していない行動の背景や潜在ニーズを明らかにする定性調査です。購買データや行動データと組み合わせた分析を得意とするインテージのように、両手法を掛け合わせて提供する調査会社もあります。 |
| Q2.エスノグラフィーとデプスインタビューなどのインタビュー調査は何が違いますか? |
| インタビュー調査は、対象者が発言した「言葉」を主な分析対象とするのに対し、エスノグラフィーは行動・生活環境・普段使っているものなど「言葉以外の情報」を主な分析対象とします。そのため、既存の商品・サービスの改善点を言語化してもらいたい場合はインタビュー調査が、対象者自身も気づいていない潜在ニーズを探りたい場合はエスノグラフィーが適しています。 |
| Q3.調査にはどのくらいの期間・費用がかかりますか? |
| 対象者数や観察期間、分析の深さによって大きく変動するため、一概にはお答えできません。具体的な見積もりが必要な場合は、トレンドナビの問い合わせ窓口から直接相談することをおすすめします。 |
| Q4.高齢者など特定の対象者への調査は可能ですか? |
| 可能です。地方在住者や高齢層などリクルートが難しい対象者ほど、実施実績のある調査会社を選ぶことが重要です。たとえばアスマークは、高齢者の在宅介護など生活密着型テーマの訪問観察に豊富な実績を持っています。 |
| Q5.自社に合う調査会社が分からない場合はどうすればいいですか? |
| 調査目的や予算、対象者の特性によって適した調査会社は異なります。調査会社診断ツールを使うと、いくつかの質問に答えるだけで自社に合いそうな調査会社の候補を絞り込めます。 |
監修者情報

リサーチトレンドナビ編集部
3,500万人超のパネルデータと20年以上調査基盤を提供してきた実績に基づき、調査会社の真の強みを、客観的な数値で「中立的」に証明するコンテンツ作りをしています。編集ポリシーはこちら
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