ペルソナ設定の方法を4ステップで解説|項目・ビジネス活用シーン・調査会社も

ペルソナ設定の方法を4ステップで解説|項目・ビジネス活用シーン・調査会社も
目次

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ペルソナ設定は、顧客理解を具体化し、マーケティング施策や商品開発の精度を高めるための重要なプロセスです。一方で、「何から手を付けるべきかわからない」「設定したペルソナが実務で活用できていない」といった課題を抱える企業も少なくありません。

本記事では、ペルソナ設定の方法を4ステップで詳しく解説します。併せて、ペルソナ設定に必要な項目やビジネスにおける4つの活用シーンなども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ペルソナ設定とは?定義と基本理解

まずは、ペルソナ設定の定義やよくある勘違いについて深掘りします。

ペルソナの意味

マーケティングで使われる「ペルソナ」とは、商品やサービスを利用する「具体的な顧客像」のことです。実在する顧客データや行動・価値観をもとに作られ、年齢・性別・居住地といった属性情報だけでなく、ライフスタイルや消費の傾向といった細かいところまで言語化します。 

近年の広告運用やUX設計の現場では、「30代女性」「都内在住」といった大まかなターゲット分類では不十分になり、意思決定の根拠となる「個別の人物像」が求められるようになりました。

ペルソナについては「ペルソナとは?マーケティングでの必要性・メリット・作り方・活用の具体例まとめ」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

よくある勘違いと設定の落とし穴

ペルソナ設定で多い誤解の一つが、「ペルソナは架空の人物像を想像で作るもの」という認識です。担当者の経験や感覚だけで作られたペルソナは現実の顧客とズレが生じやすく、結果として施策に活かされないまま形骸化してしまいます。

また、属性情報だけを並べたターゲット設定に留まり、行動や意思決定の背景まで踏み込めていないケースも少なくありません。この状態では、具体的な施策判断や改善につなげることが難しくなります。 

ペルソナ設定を成功させるためには、調査データや顧客接点から得られる事実をもとに、人物像を「作る」のではなく「抽出する」という視点が欠かせません。

ペルソナ設定の重要性

ペルソナ設定は、顧客理解を共通言語化し、意思決定と施策精度を高めるための基盤となります。
ここでは、ペルソナ設定の重要性について理解を深めましょう。

意思決定と開発の効率化

ペルソナは、マーケティング担当者だけでなく、商品開発・営業・デザインなど部門を横断した意思決定の軸として機能します。社内で認識のズレを防ぐためには、ペルソナ設定で「誰のための施策か」「どこに注力すべきか」を明確にすることが重要です。

ペルソナを設定し社内で共有することにより、マーケティング施策における議論がスムーズになり、方向性のブレによる施策の迷走や開発のやり直しなどの防止にもつながります。

真のニーズの深掘りによる価値提供

ペルソナ設定では、信頼できる調査データをもとに顧客理解を深めていきます。定量・定性の両面から情報を収集することで、表面的な要望だけでなく、「なぜその行動を取るのか」「どんな感情が背景にあるのか」といった行動や感情の背後にある理由を明らかにしやすくなります。

コミュニケーション戦略の最適化

ペルソナ設定は、顧客がどのメディアで情報を探し、何を判断材料としているのかを把握できるのがメリットです。SNS・Web広告・メール・記事コンテンツなど、施策に合った接触ポイントや訴求内容を設計しやすくなり、メッセージのトーンやコピーの方向性にも一貫性が生まれます。

ペルソナ設定によって顧客の心理や行動パターンに沿った「届け方」を設計できると、コミュニケーション戦略の質と成果の向上が見込めます。

ペルソナ設定の方法|4ステップ

ペルソナ設定の方法|4ステップ

ペルソナ設定については漠然とは理解していても、どのように進めたらよいかわからないという声も少なくありません。

ここでは、ペルソナ設定の方法について4つのステップに分けて詳しく解説します。

① 調査・データ収集

ペルソナ設定の第一段階となるのは、根拠となるデータを調査・収集することです。ここで使える調査方法は、主に以下の2つがあります。

  • アンケート調査(定量調査)
  • インタビュー調査(定性調査)

それぞれの調査手法について、特徴やポイントを知っておきましょう。

アンケート調査(定量調査)

アンケート調査は、認知度や満足度などの数値・数量を収集および分析する定量調査に分類されます。大量のデータから傾向を把握できるため、ペルソナの特徴を具体化したいときに有効です。

アンケート調査のやり方や注意点については、「アンケート調査・集計のやり方と注意点|大手アンケート会社7社の比較と失敗しない選び方のコツ」の記事をご覧ください。

インタビュー調査(定性調査)

「なぜ」「どのように」といった感情や行動の部分を深掘りするインタビュー調査では、顧客の本音や意思決定の背景に迫ることが可能です。具体的なエピソードが得られると、ペルソナにリアリティが増し、施策設計の根拠にもなり得ます。

インタビュー調査の実施を検討する際は、「デプスインタビューとは?基本手法から活用事例・おすすめ企業5社比較と費用相場も」「グループインタビューとは?メリット・進め方・調査会社10選をわかりやすく解説」も参考にしてください。

②分析・人物像の抽出

アンケート調査やインタビュー調査によって情報収集が完了したら、顧客の共通点から人物像の核となる部分を抽出しましょう。年齢や居住地といった属性の違いだけでなく、意思決定の流れ・情報収集方法・感情の動きなどでグルーピングすることで、より立体的な人物像を見つけられます。

グルーピングでは、「何を基準に分けるか」を明確にして、仮説ではなく根拠に基づく人物像として整理することが大切です。

③具体的なペルソナを構築

人物像の核を抽出したら、さらに具体的なペルソナを構築していきます。名前・家族構成・職業・性格・行動パターンといった情報を詳細に設定しましょう。

「名前は○○」「歳は○歳」「○○が好き」「休日は○○をして過ごすことが多い」のように、ストーリー形式でまとめていくのが、実在する人物として捉えやすくするためのポイントです。

④施策活用と定期的なアップデート

ペルソナ設定では「作ること」に焦点を置いてしまいがちですが、本来は「施策への活用と定期的なアップデート」が重要です。

市場環境や競合の変化により顧客のニーズは常に変化しているため、ペルソナも定期的に見直し、必要に応じて更新していかなければなりません。

広告・LP・導線設計・UX改善など、あらゆる施策の根拠として機能させるためにも、タイミングを決めて見直しを行い、「使えるペルソナ」として継続的に運用しましょう。

ペルソナマーケティング完全ガイド|設定方法・メリット・具体例・調査会社8社比較」では、ペルソナマーケティングについて詳しく解説しています。併せてご覧ください。

ペルソナ設定に必要な項目と具体例

さまざまな情報を細かく設定していくペルソナ設定ですが、施策に活かす上で欠かせない項目がいくつかあります。具体例とともに見ていきましょう。

基本情報

ペルソナ設定の基礎となるのが、年齢や職業、家族構成などの基本情報です。

【具体例】

年齢27歳
性別
居住地東京都
職業会社員
年収500万円
働き方8:30出勤
17:30退勤
家族構成父・母・弟
生活環境一人暮らし
性格負けず嫌い、外向的、好奇心旺盛
ライフステージ独身

「居住地:東京都」「職業:会社員」などざっくりしたものでかまいません。生活環境やライフステージがわかるだけで、行動や価値観の背景を推測しやすくなります。

行動パターン・ライフスタイル

基本情報に加え、日常の行動やライフスタイルも整理しましょう。

【具体例】

休日の過ごし方パーソナルジムに行く、友達とカフェ巡り
通勤方法電車
移動時間30分
趣味映画鑑賞、旅行
価値観美容や旅行にお金を使うことが多い
日常ルーティン・6時起床
・身支度をしてから軽く朝ご飯を食べて出勤
・退勤後、夕食やおやつを買って帰宅
・入浴してから、映画を観ながら夕食
・23時までに就寝

「休日はパーソナルジムに通っている」「趣味は映画鑑賞」など、「いつ・どこで・何をしている人物なのか」を明確にすることで、より実在しそうな人物へと近づけていきます。

悩み・課題

生活者の悩みや課題は、商品開発やコンテンツ企画の根拠となるため、マーケティングにおいて非常に重要な情報です。ペルソナ設定でも、できるだけ細かくまとめましょう。

【具体例】

困っていること年齢とともに肌質が変わり、自分に合ったスキンケア用品がわからない
面倒に感じている作業一人暮らしをしている部屋の収納が少なく、物がごちゃごちゃしているものの片付けるのが面倒
理想と現実のギャップ仕事とプライベートをバランス良く楽しむのが理想だが、現実は仕事に偏りがち

単なる不満ではなく、「なぜそう思うのか」「本当は何を望んでいるのか」といった深層心理に迫って設定することが大切です。

購買・意思決定プロセス

どのような流れで購入・意思決定に至るかを整理すると、導線設計や広告戦略につなげられます。

【具体例】

情報収集の方法SNS(主にInstagram)
比較・検討の基準価格、パッケージ、人気度、レビュー評価の高さ
最終判断の決め手実際に使用した人の口コミや評判

施策の優先順位を判断しやすくするためにも、ペルソナ設定で「何が決め手になるか」を明確にしましょう。

Web行動と情報収集方法

Web上でどのように情報を収集するかを把握できれば、SEO・SNS・広告などの接点設計に活かせます。

【具体例】

検索キーワード・よく見るサイト美白 スキンケア、韓国コスメ、一人旅 おすすめ、簡単レシピ
利用SNS・投稿頻度SNSはInstagramとTikTokがメインで、プライベートでは2ヶ月に1度くらいしか投稿しない
YouTube・口コミサイトYouTubeでは、メイク動画や映画紹介動画をよく観る

Web行動については、定性・定量調査の両方で整理しておくと施策に活かしやすいです。

ビジネスにおけるペルソナ設定|4つの活用シーン

ビジネスにおけるペルソナ設定|4つの活用シーン

ビジネスでは、主に4つのシーンでペルソナ設定が活用されています。それぞれのシーンでペルソナ設定がどのように活かされているのか、詳しく見ていきましょう。

意思決定の基準

商品やサービスの開発時点で担当者の勘や経験のみに頼ってしまうと、現実の顧客のニーズと大きなズレが生じやすいです。商品開発やデザイン選択において、「この仕様はペルソナにとって本当に有益か?」と問いかけることで、主観的な議論を避けられます。

カスタマージャーニーの作成

ペルソナ設定は、顧客が商品やサービスを知ってからファン化するまでの一連の流れを「旅」になぞらえて分析するマーケティング手法「カスタマージャーニー」の作成にも有用です。

ペルソナ設定を軸にカスタマージャーニーマップを作れば、ペルソナの行動と感情の変化を時系列で図示し、タッチポイントごとの課題や改善点を特定できます。

コンテンツ戦略への展開

特にマーケティング部門では、顧客のニーズや関心を反映したコンテンツ設計が欠かせません。ペルソナが抱える「課題」や「悩み」を抽出し、それを解決するための記事やSNS投稿などのコンテンツを企画できれば、顧客の反応率が向上し、広告効果の最大化につながります。

メッセージ・デザインの調整

より共感力の高いメッセージにするために、ペルソナの「価値観」や「使用言語」に合わせて、広告やメールのトーン&マナーを調整しましょう。ペルソナ設定によって顧客のニーズや悩みを可視化しておくことで、ズレたメッセージやデザインに時間と費用をかけてしまうリスクを減らし、共感を呼びやすいコミュニケーション設計ができます。

ペルソナ設定におすすめの調査会社7選

プロの力を借りると、施策へ活かせる有用なペルソナ設定が可能になります。ここでは、ペルソナ設定に強い調査会社を紹介します。

株式会社ネオマーケティング

株式会社ネオマーケティング

参照元: 株式会社ネオマーケティング

ネオマーケティングは、市場調査にとどまらず、コンテンツ戦略やカスタマーサポートまでを一貫してサポートしてくれる調査会社です。

デザイン思考とリサーチを組み合わせた「インサイトドリブン®」という独自サービスを強みとしており、生活者の声をもとに顧客視点で商品やサービスの改善を目指します。

新商品やサービス開発においては、斬新なアイデアや発見を得るために、その商品カテゴリの熱狂的なファン「エクストリームユーザー」を対象としたデプスインタビューを実施するサービスを提供しています。

株式会社10

株式会社10

参照元: 株式会社10

10inc.は、MROC(オンラインコミュニティ)を活用し、企業と生活者の交流を重視した共創型のコンサルティングを行う企業です。

パラレルデプスにより、消費者の多様で複雑なジャーニーを数多く収集し、パターンや要素を類型化することで、効率的にカスタマージャーニー開発を実現しています。これは、ペルソナの行動パターンを詳細に把握するのに役立ちます。

日本インフォメーション株式会社

日本インフォメーション株式会社

参照元: 日本インフォメーション株式会社

日本インフォメーションは、リサーチャーによるワンストップリサーチコンサルティングを強みとしている調査会社です。インタビュー調査の納品物として届く、ターゲットのペルソナを画像付きでまとめたレポート例がペルソナ設定に有用です。

また、日本インフォメーションではアイトラッキングに注力しています。アイトラッキングとデプスインタビューを組み合わせた調査が可能で、目の動きだけでなく対象者の心理も踏まえて分析することで、ペルソナの行動背景を深く理解できます。

株式会社日本リサーチセンター

日本リサーチセンター

参照元:株式会社日本リサーチセンター

日本リサーチセンターは、1960年設立の老舗調査会社で、独立性と中立性を重視した調査活動を行っています。オンライン・オフライン問わず幅広い調査手法に対応しており、デプスインタビューやグループインタビューを行うための自社施設を保有しているのが特徴です。

調査分析の結果を、因果関係図や発言のポートフォリオなどのフレームワークを使ってわかりやすくまとめることができ、カスタマージャーニーマップの作成も対応可能です。

株式会社MSS

株式会社MSS

参照元: 株式会社MSS

MSSは、商品・サービス開発向けのマーケティングリサーチを得意としている調査会社です。ネットリサーチやインタビューなどの手法を使ったリサーチからマーケティング戦略まで、ワンストップで支援しています。

一般生活者の自由なアイデアを収集し、別の生活者が評価する「投稿評価法」という独自手法を提供しているのがMSSの特徴です。投稿評価法は思い込みに左右されにくい形でアイデアを整理・分類し、優先順位付けや仮説検証に活用できるため、ペルソナ設定にも大いに役立ちます。

株式会社Quest Research

株式会社Quest Research

参照元: 株式会社Quest Research

Quest Researchは、AIを活用したスピーディなリサーチを強みとしています。生成AIによるインタビュープロダクト「qork(コルク)」により、大人数へのインタビューを短納期で実現する定性調査サービスを提供しているのが特徴です。

回答結果はAIが自動でリアルタイム集計・分析を行い、「生活者がいま求めているもの」の本音の部分を抽出します。抽出された結果は、ペルソナの核となる「本音」と「動機」の発見に貢献します。

株式会社クロス・マーケティング

株式会社クロス・マーケティング

参照元: 株式会社クロス・マーケティング

クロス・マーケティングは、業界屈指の豊富な調査基盤と鋭い洞察力を強みとしている調査会社です。

顧客の購買行動を明らかにする「カスタマージャーニー分析」、自社商品の利用実態やユーザーの意識を把握する「利用実態・意識把握調査(U&A調査)」といった、ペルソナ設定に必要な事実情報の収集に対応しています。

また、ペルソナの心理を深く理解するため、デプスインタビューやグループインタビューなどの定性調査を行うことも可能です。

まとめ|ペルソナ設定の精度がマーケティング施策の成功を左右する

ペルソナ設定は、単なるターゲット定義ではなく、マーケティング施策や商品開発の質を左右する意思決定基盤です。調査やデータに基づいて顧客像を具体化することで、社内の判断軸が統一され、施策の再現性と実行力が高まります。

精度の高いペルソナを起点に、顧客理解に根差したマーケティングを展開することが、成果を生み出す近道といえるでしょう。

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