消費者インサイトをどう販促に活かす?大手ヘアカラーメーカーが「共創」で見つけた売場改革のヒント
目次

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「自社の商品理解は深いはずなのに、なぜか売場で選ばれない……」

その原因は、メーカー側の「思い込み」がインサイトの発見を邪魔しているからかもしれません。市場が成熟した今、アンケートで得られる表面的なニーズだけでは差別化は困難になっています。

本記事では、国内シェア40%超のヘアカラーメーカーが、長年の常識だった「毛見本」を見直し、ユーザーとの「共創」を通じて販促イノベーションを起こした事例をご紹介。消費者の無意識の行動に隠れた「本音」を、いかにして具体的な施策へ落とし込んだのか。その戦略的なプロセスを紐解きます。

この記事のポイント
  • ヘアカラー売場に毛見本は不要?100年続く販促の常識を捨て、顧客の「買わない理由」を可視化した売場改革の全貌
  • 店でアプリは使いたくない?顧客との直接対話で見えた、メーカーの思い込みを覆す衝撃のインサイト
  • 本部長も迅速に決裁。現場の「勘」ではなく、確かな調査データで社内の意思決定を劇的に早める方法

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なぜ多くの企業が「消費者インサイトは重要」とわかっていながら、掴みきれずにいるのか

多くの企業が消費者インサイトを掴むことに課題を感じ続けている背景には、「顧客の声(ニーズ)」と「顧客の本音(インサイト)」を混同している可能性が考えられます。

例えばアンケートで「どんな機能が欲しいですか?」と聞き、返ってきた回答をもとに施策を打つ。これは顕在化したニーズへの対応に過ぎません。しかし、市場が成熟し、モノが溢れる現代では、消費者自身も「自分がなぜそれを選んだのか」「なぜ買わなかったのか」を言語化できていないことが多いのです。

本当のインサイトは、顧客自身も気づいていない、無意識の振る舞いの中に隠れています。それを見つけ出すには、単なるデータ収集ではない、戦略的なリサーチの設計が必要です。

その販促施策、「メーカーの思い込み」になっていませんか

その販促施策、「メーカーの思い込み」になっていませんか

「長年の業界常識」こそがインサイトを阻む最大の壁になっていることは、数多くの企業で見られる課題です。

例えばある大手ヘアカラーメーカーは、国内シェア40%超という圧倒的なポジションにありながら、市販品市場の縮小に強い危機感を抱いていました。そこで彼らが着手したのは、長年売場の主役だった「毛見本(染め上がりイメージ)」の刷新です。

当初、メーカー側は「これからの時代はデジタルだ」と考え、店頭で商品を選べるアプリの開発を進めていました。しかし、いざプロトタイプを検証してみると、新規ユーザーは「そもそも白髪染めとおしゃれ染めの区別」すらついていないという衝撃の事実が判明しました。良かれと思って進めていたデジタル化が、実はメーカー側の「思い込み」に基づいた施策であったことに気づかされた瞬間でした。

消費者インサイトを可視化するために、どのようなリサーチ設計が必要か?

インサイトを掴むには、「行動」から「背景」を探り、最後に「理想」を形にするという多角的なステップを踏むことが必要です。

この大手ヘアカラーメーカーが取り入れたのは、以下の3ステップからなる「イノベーション共創プログラム」でした。

  1. 行動観察調査
    売場でユーザーがどこを見て、どこで立ち止まり、何を手に取ったのか。言葉になる前の「迷い」をありのままに観察します。
  2. デプスインタビュー
    行動の理由を1対1で深掘りし「なぜ毛見本を見なかったのか?」「なぜその棚を素通りしたのか?」を突き詰めます。
  3. 共創ワークショップ
    ユーザーとメーカー担当者が同じテーブルにつき、「どんな売場ならストレスなく買えるか」を共に議論します。

行動観察で事象を掴み、デプスインタビューで理由を突き止め、共創で解決策を作る。「何を言ったか」という「点」だけを見るのではなく、消費者の購買体験という「線」で捉える設計こそが、深いインサイトを把握するための近道となります。

ユーザーとの「共創」から生まれた、常識を覆す発見とは

ユーザーとの「共創」から生まれた、常識を覆す発見とは

この3ステップを通して得られた発見。それは、メーカーが「親切」だと思っていた施策が、実はユーザーの「心理的ハードル」になっていたという事実です。

ワークショップや調査を通じて、次のような驚きの本音が次々と飛び出しました。

  • デジタルツールの拒絶
    商品選びに迷っている姿を周囲に見られたくないから、店頭のタブレットは使いたくない
  • パッケージの誤解
    白髪染めのモデルが若すぎて、自分向けの商品だと思わなかった
  • 毛見本の限界
    自分の元の髪色が違うのだから、見本通りにはならない

これらの発見は、メーカー単独の会議室では出てきたことがありませんでした。実際の売場を再現したスタジオで、ユーザーと直接対話したからこそ得られた、血の通ったインサイトです。

この「可視化された根拠」があったからこそ、社内の本部長クラスからも迅速な決裁を得ることができ、毛見本の撤去検討や、売場の境界線を明確にする新しいPOPの導入、ユーザー心理に配慮したデジタルツールの再開発がスピーディーに動き出しました。

組織を動かす「納得感」――なぜネオマーケティングは本音に辿り着けたのか

リサーチにとって大きな壁は、得られた結果を社内の意思決定に繋げられないことです。今回の事例において、組織がこれほど早く動いた背景には、ネオマーケティングによる「徹底した現場の再現」がありました。

単なるアンケート結果の報告ではなく、本社スタジオに実際の売場を再現し、ユーザーが悩み、迷い、率直な意見を漏らす姿をクライアントと共に目の当たりにする 。この「現場体験の共有」と、ユーザーの潜在的なニーズを引き出す「ワークショップの設計力」こそが、ネオマーケティングならではの介在価値です。

調査会社を単なる作業の代行者ではなく、イニシアチブを持って伴走する「パートナー」として位置づけたこと。そのフレンドリーかつプロフェッショナルな姿勢が、メーカー側の思い込みを打破し、組織の常識を覆すイノベーションの原動力となりました。

まとめ:調査結果を「単なるレポート」で終わらせず、確実な施策に繋げる秘訣とは

調査結果を次の施策へ活かすポイントは、調査会社を単なる「作業の代行者」ではなく、共に課題を解決する「伴走パートナー」として位置づけることです。

実際、今回の事例で伴走した調査会社であるネオマーケティングは、「過去の信頼関係」と「他社にはない『アクティブパネル』を活用した柔軟な提案力」により、単なる「代行者」ではなく「パートナー」として本施策を任されました。

リサーチのゴールは、綺麗な報告書を作ることではありません。結果を元に「売上を伸ばす」「販促を変える」といった具体的なアクションに繋げることがゴールです。

「消費者インサイトが重要だ」という段階を超え、それをいかにビジネスの武器に変えるか。信頼できるパートナーと共に、消費者の本音に深く潜り込むことこそが、マーケティングにイノベーションを起こす唯一の道と言えるでしょう。

株式会社ネオマーケティング

株式会社ネオマーケティング

ネオマーケティングは、市場調査はもちろん、コミュニケーション戦略、カスタマーサポートまでワンストップで対応できるマーケティング支援会社です。
2,889万人超の大規模パネルと独自のフレームワーク活用して、生活者のインサイト創造から、商品開発、プロモーション支援、PDCAの実行までサポート。最短3営業日での迅速な対応と、3,000社超・40,000件以上の圧倒的な実績で、貴社の事業成功に貢献します。

この事例で使用されたサービス

インサイトドリブン®

デザイン思考とリサーチを融合させ、クリエイティブなアイデア創出から評価までを行う共創プログラムです 。既存の枠にとらわれない斬新な発想を「生活者の声」で磨き上げ、新商品開発やサービス革新を一気通貫で支援します。

訪問観察調査

調査員が自宅を訪問し、生活シーンに深く入り込んで行動を分析する手法です 。言葉だけでは見えてこない「無意識の振る舞い」を観察することで、商品開発や改良に直結する多様な気づきとリアルなヒントを得ることができます。

デプスインタビュー

対象者と1対1で対話し、行動の背景や心理を深掘りする調査手法です 。購入理由や利用実態の裏側にあるターゲットの本音を深く理解できるため、施策の核となるインサイトを把握したい場合には欠かせないプロセスです。

会場調査

専用会場に対象者を集め、試用品の評価や売場を再現した棚でのパッケージ評価を行うアンケート調査です。環境を完全にコントロールした状態で、上市前の秘匿情報を守りつつ、実体験に基づいた精度の高い意見を収集できます。

この事例の詳細はこちら(ネオマーケティングのサイトに移動します)
従来の販促にイノベーションを起こすために取り組んだ「~イノベーション共創プログラム~INSIGHT DRIVEN」とは?