デプスインタビューのやり方をプロが徹底解説|注意すべきこと・費用・調査会社への依頼方法の完全ガイド

デプスインタビューのやり方をプロが徹底解説|注意すべきこと・費用・調査会社への依頼方法の完全ガイド
目次

【PR】当ページは、一部にプロモーションが含まれています。

「デプスインタビューをやってみたいけれど、自社でできる?調査会社に頼むべき?」そんな疑問を持つマーケターの方へ。デプスインタビュー実施の手順から費用・会社選びまでをプロリサーチャー監修のもと解説します。

デプスインタビューの基本は以下の記事で解説しています
デプスインタビューとは?実施方法・費用相場・失敗例・おすすめ調査会社12選を徹底解説

この記事のポイント
  • デプスインタビューのやり方・実施フロー(5ステップ)・本音を引き出すテクニック
  • 自社実施 vs 調査会社委託の徹底比較
  • 費用相場や費用を抑えるポイント
  • 調査会社の選び方や依頼時のチェックポイント
matching-banner-top

デプスインタビューのやり方・実施フロー

初めてデプスインタビューを実施する場合、まずは基本の進め方を押さえておきましょう。ここでは5つのステップに沿って解説します。

Step 1|仮説の立案

「とりあえずターゲットに話を聞いてみよう」ではなく、「なぜこの調査をするのか」という仮説を立てることが最も重要です。「競合A社の商品は機能が劣るのに選ばれている。おそらく世界観への共感があるのではないか?」のように、仮説を起点に「誰に・何を聞くべきか」を設計することで、調査後の活用まで見通した設計ができます。

仮説の立案に自信がない、仮説立案から相談したいという方は、ネオマーケティングがおすすめです。以下の記事もご覧ください。
【インタビュー記事】ネオマーケティングが磨いてきた“インサイト起点”の支援とは

Step 2|対象者のリクルーティング

「誰に聞くか」で得られる情報の質は大きく変わります。対象とするユーザーは以下のようなセグメントが用いられます。

  • ロイヤルユーザー
    自社サービスの本質的価値を言語化してくれる「最良の伝道師」
  • 離反ユーザー
    「選ばれない理由」の最大のヒントを持つ
  • 認知はしているが買わないユーザー
    購買障壁の特定に有効

【記事】優良顧客(ロイヤルユーザー)にデプスインタビューを行い、課題を解決した事例

対象者を絞り込むには、スクリーニング調査(事前アンケート)で条件に合致する人を選定します。調査会社に依頼する場合は、対象者条件を事前に伝えることで、保有パネルから的確に抽出してもらえます。

Step 3|インタビューガイドの作成

当日の進行指針となる「インタビューガイド」を作成します。アンケートのように一問一答で進めるのではなく、会話の流れを止めずに深掘りできるシナリオ作りが重要です。

  • 時系列で組み立てる
    例「認知→興味→購入検討→購入→使用→評価→継続/離脱」の順に質問を配置
  • オープンクエスチョンを基本に
    「はい/いいえ」で答えられる質問ではなく「どう思いましたか?」「その理由は?」と深ぼる形式
  • コア質問は5〜7個
    その対象者にも共通して聞く「コア質問」は、60〜90分で深掘りできる適切な量を採用

ガイドの作成を実績豊富なプロに任せたい方は、定性調査に強い日本インフォメーションがおすすめです。以下の記事もご覧ください。
【インタビュー記事】会場調査600件・高品質HUTの裏側|日本インフォメーションが定性調査で選ばれ続ける理由

Step 4|インタビューの実施

いきなり核心を突く質問は避け、最初の5〜10分は趣味や日常の話でラポール(信頼関係)を形成します。また、インタビュー中は以下の点にも注意しましょう。

  • 事前に録音・録画の同意を得たうえで記録は機材に任せ、モデレーター(インタビュアー)は「対話」に全力を注ぐ
  • 相手の言葉をさえぎらない。相槌を打ち、共感を示しながらじっくり聴く
  • 沈黙を怖がらず対象者のペースに合わせる(沈黙は考えている時間として尊重する)
  • 「便利ですよね?」など誘導的な質問を避け、中立的な表現を心がける

Step 5|分析・レポート作成

インタビューが終わったら録音データを文字起こしした「発言録(トランスクリプト)」を作成します。発言を並べるだけでは価値ある結果を導くには難しく、分析も複雑になるため、以下のような方法を取るのがおすすめです。

  • KA法
    発言の背景にある価値観を抽出・構造化する手法。「なぜそう思ったか」を深掘りしてカード化しグルーピングする
  • KJ法
    様々な発言をカード化し、似たものをグルーピングして課題を構造化する
  • インサイトの発見
    複数対象者に共通する「無意識の行動原理」を見つけ出し、次の商品開発や施策への提言としてまとめる

【自社でどこまでできるか自信がない方へ】
まずはリサーチトレンドナビの調査会社マッチングで無料相談しませんか?ぴったりの発注先をご提案します。

本音を引き出すインタビューテクニック

インタビューで本音やインサイトを引き出すには多くのテクニックが必要です。ここではその一部を紹介します。

ラダリング法:事実から価値観へハシゴを登る

オープンクエスチョンを重視しすぎるがゆえに、「なぜですか?」と繰り返してしまうケースがあります。この場合、相手は答えに窮し、後付けの理由を話してしまう可能性があります。ラダリング法はこれを防ぐために、事実→行動→感情→価値観とハシゴを登るように掘り下げる技術です。

質問順質問例回答例引き出せる情報
1問目「このお茶を選んだきっかけは何でしたか?」「機能性や飲みやすさです」事実・行動のきっかけ
2問目「なぜ仕事中にこのお茶を飲むんですか?」「気分転換や、集中力をリセットするのにちょうど良いんです」具体的な事実・状況
3問目「その『リセット』ができるとどうなりますか?」「重要な会議の前でも焦りが消え、冷静になれます」感情・不安・欲求

この場合、「心に余白がないとミスをする。自分で自分を整える余裕が必要。」という発見から、商品の真の価値観は「自己管理・プロフェッショナルとしての安定感を叶える」ことではないか、という仮説を作ることができます。

沈黙を使う

対象者が考え込んだとき、沈黙に耐えられずインタビュアーがすぐ次の質問を出してしまうことがありますが、急いで進めようとすると、深いインサイトを持つ回答が得られにくくなります。5〜10秒の沈黙を耐えることで、対象者は自分の言葉を探して本音を語り始めることもあります。「沈黙を活用していく」と考えると良いでしょう。

「5Whys分析」で深掘りする

トヨタ生産方式で有名な「なぜを5回繰り返す」手法です。「なぜなぜ分析」とも呼ばれます。表面的な回答の裏にある根本原因を探るのに有効です。ただし「なぜ」を直接繰り返すと詰問のようになるため、「その背景には何かありましたか?」「その時どんな気持ちでしたか?」と言い換えると自然なインタビューになります。

インタビューテクニックに自信がない…そんな方はゼロイチで相談できるネオマーケティングがおすすめです。以下の記事もご覧ください。
【事例】デプスインタビューの成功例|優良顧客の声がリブランディングと経営改善を動かす

自社実施 vs 調査会社委託|外部委託をおすすめする理由

コストを抑えるために「デプスインタビューを自社でやろう」と考える方も多いですが、重要な意思決定に関わる調査であればプロへの外部委託をおすすめします

技術的な面の担保も理由の1つですが、自社実施の盲点は、開発担当者が自らインタビューすると「都合の良い意見だけを集めてしまう」確証バイアスが発生する可能性です。「仮説通りの結果が出たが、実は市場の実態とズレていた」という失敗の典型パターンに陥らないよう、最初から外部に任せる企業は少なくありません。

比較項目自社実施調査会社委託
客観性❌ 自社商品への愛着でバイアスが生じやすい✅ 第三者視点でフラットに情報収集できる
対象者の本音❌ 「メーカーの人」を前に顧客が気を使い本音が出にくい✅ 利害関係のない安心感で率直な意見が出やすい
インタビュー技術❌ 誘導質問・沈黙対応など経験が必要✅ プロのモデレーターが深い洞察を引き出す
対象者のリクルート❌ 自社顧客以外を集めるのが困難✅ 保有パネルから条件に合う人を的確に抽出
コスト✅ 外注費は不要(ただし人件費・時間はかかる)❌ 1名あたり10万〜35万円の費用が発生
向いているケース簡易的な社内調査・パイロット調査経営・商品・ブランドに関わる重要な意思決定

【外部委託を検討中ならリサーチトレンドナビの調査会社マッチングを活用しませんか?】
デプスインタビューの実績豊富な会社を無料で2~3社ご紹介します

デプスインタビューの費用相場と内訳

デプスインタビューの費用相場は、主に以下の要因で大きく異なるため、都度調査会社に問い合わせるのが効率的です。

リクルーティングの有無

対象者を予め自社でリスト化できている場合、リクルーティング費用を抑えることができます。リクルーティングから任せる場合、対象者への連絡や直前のリマインドなども委託するか、部分的に自社で行うか等によって費用が異なります。

対象者の出現率

「30代・既婚・女性・特定サービス利用経験者・離反ユーザー」など条件が複合するほど出現率が下がり、費用が上昇します。特に出現率1%以下では回収が難しいだけでなく、標準費用の数倍になることもあります。

事前準備の有無

会場の取り押さえや、対象者への架電、リマインド連絡などが発生するため、これらを自社で行うことで費用を押さえることも可能です。

実施会場

オンラインだと比較的安く、オフラインだと会場準備やモデレーターの交通費などによって費用が高くなります。オンラインの場合でも、テレビ会議のURL発行準備や、対象者が問題なくアクセスできるかの確認作業が発生するケースがあり、その場合に追加費用がかかることもあります。

グループ辺りの人数やグループ数

一般的にグループ辺りの人数が多くなるほど、1人辺りにかかる費用を削減できます。一方、人数の設定は調査目的によって変わるため、予算とゴールのバランスを委託会社に相談するのがおすすめです。

モデレーターの手配

自分たちでモデレーターを行うことで費用を押さえられますが、デプスインタビューは対象者に合わせて臨機応変に質問を変えることでその価値が発揮されます。モデレーターも委託する場合、委託費用やレポート作成費用、当日の交通費などが必要になります。

謝礼

デプスインタビューの場合、ほとんどのケースで謝礼が必要になりますが、謝礼の受け渡し方法は当日現金、ギフトカード、ポイントなど様々です。調査会社によっては希望する受け渡し方法では実施できないケースもあるため、事前に費用感とフローを確認しておきましょう。

分析の有無

実施した結果の分析やレポート作成、報告会の有無によって費用が異なります。事後対応まで必要な場合は、見積の段階で早めに伝えておくと良いでしょう。

形式費用目安(1人あたり)主な内訳
オンライン10万〜25万円リクルーティング費・謝礼・モデレーター費・分析レポート費
オフライン15万〜35万円上記+インタビュールーム費・機材費・交通費等

企画開始から納品までは、最短1.5〜2か月程度が一般的です。同じ調査内容でも会社によって2〜3倍費用が異なるケースがあるため、複数社への見積もり取得をおすすめします。

💡 RTNの調査会社マッチングなら、出現率が低い層でも対応できるパネルを持っている会社をピンポイントで見抜けます。複数社への個別問い合わせの手間を省き、最適な調査会社を見つけませんか?【詳しくはこちら】調査会社マッチング

また、近年はAIなどの最新テクノロジーを活用し、デプスインタビューを省コスト・高スピードで実施できるケースも増えています。費用を抑えたい場合は、以下のような事例もぜひご覧ください。
【事例】XYZ世代100名の本音を1日で回収!商品企画でAIインタビューを導入した好事例を紹介

調査会社へ依頼する・提案を受ける時のチェックポイント6つ

依頼時のチェックポイント3つ

  1. リクルーティング力があるか

    出現率が低い調査の場合、オンライン上だけで協力者を見つけることが困難なケースもあります。デプスインタビューの実績豊富な調査会社であれば「機縁」リクルーティングが可能なケースも多く、独自ルートでぴったりの対象者を探し出せます。自社の希望する対象者を確実に抽出できるか、事前にチェックしておきましょう。

リクルーティング力の強い会社をお探しなら日本インフォメーションがおすすめです。以下の記事もご覧ください。
【インタビュー記事】会場調査600件・高品質HUTの裏側|日本インフォメーションが定性調査で選ばれ続ける理由

  1. 柔軟な対応力があるか

    デプスインタビューは事前準備や当日運営、事後対応など多方面との調整が発生する調査です。各フローで臨機応変に対応できるよう、実績豊富な委託先を選ぶようにしましょう。
  2. 活用まで伴走できるか

    調査会社によってはデプスインタビューの部分的な工程のみ支援できる先や、すべての工程をゼロイチで支援するタイプの所もあります。調査会社の支援範囲がどの程度か、事例記事などで事前に確認しておく必要があります。

0からの相談でも最後まで伴走してくれる会社をお探しならネオマーケティングがおすすめです。以下の記事もご覧ください。
食品の商品開発で「差別化」するには?エクストリームユーザーへの「行動観察」活用事例【大手流通企業】 | リサーチトレンドナビ byGMO

提案を受ける際のチェックポイント3つ

  1. 提案の質

    自社の事業・顧客特性・調査目的を深く理解したうえで提案しているか、クリティカルに確認しましょう。「とりあえずN=10でやりましょう」のように、手探りでの提案は要注意です。まずはデプスインタビューの事例記事を見て提案イメージを持つことがおすすめです。
  1. モデレーターの指定

    デプスインタビューはモデレーターの力量が調査の質を直接左右します。どのような属性、経験のあるモデレーターを提示しているか、事前に確認しましょう。調査会社によっては、自社でモデレーターを保有しているケースもあり、育成体制から品質をチェックすることもできます。
  2. モデレーターはスケジュールが確定していてアサイン可能か

    営業からの提案時は優秀なモデレーターを紹介していたものの、当日は全く別の人がアサインされるケースを避けるために、提案されたモデレーターが確実にアサイン可能か、事前に合意を取っておくことがおすすめです。

📌 デプスインタビューにおすすめの調査会社詳細比較は「デプスインタビューとは?実施方法・費用相場・失敗例・おすすめ調査会社12選を徹底解説」の記事でご確認ください。

これら6つのポイントを各社のホームページから見極めるのは難しいという方は、リサーチトレンドナビの「調査会社マッチング」をご活用ください。貴社に合う調査会社を無料でピックアップしてご紹介しています。
▶ こちらから詳細を見る

まとめ|デプスインタビューは調査会社の活用が成功のカギ

デプスインタビューは、設計や進行次第で結果が大きく左右されます。自社で実施する場合は「確証バイアス」と「対象者が本音を話しにくい」という構造的なリスクが伴いますので、重要な意思決定(商品開発・リブランディング・経営課題の解決)に活用するなら、外部委託がおすすめです。

「調査会社マッチング」サービス

リサーチトレンドナビの調査会社マッチングなら、複数社への個別問い合わせの手間を省き、最適な調査会社を絞り込んでご案内します。完全無料で利用でき、無理な営業活動は一切ございません。ぜひお気軽にご利用ください。

matching-banner-big

監修者情報

リサーチトレンドナビ

リサーチトレンドナビ編集部

3,500万人超のパネルデータと20年以上調査基盤を提供してきた実績に基づき、調査会社の真の強みを、客観的な数値で「中立的」に証明するコンテンツ作りをしています。編集ポリシーはこちら

シェア

  • Facebook
  • X